愛犬日記:ペロ飼育日記(1)                 diary



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        【ペロ飼育日記】第1話〜35話第36話〜70話第71話〜100話

「01.」

瀬尾家の長男(小学校三年)は近所の犬に追いかけられてから大の犬嫌いになる。長女(小学校6年)は生き物は好きだが触ることがなかなか出来ない。食料品店を経営する瀬尾家では昔から犬猫類はご法度。お父さんはととやさんに行くうちに1匹のポメラニアンを気に入ってしまった。キツネのような顔がなぜか気になる。写真をとって自宅へ・・・飼ってみようか・・・。家族は大反対。しかし長女は飼っていいなら飼いたい。とポツリ・・・。よし飼おう!!とお父さんが決定。9月9日、子供と一緒にととやさんへ。 この犬だぞというと子供は可愛い!!と連発。家につれて帰ることに。 店長のアドバイス~3回目の予防接種が終わったばかりなので1週間、他の犬と触らせないこと。家族以外の人と触らせないこと。今日はとにかく安静にしてください。食事は普通の分量の4分の1。食事は人間が先。後だと自分のほうがえらいと思い込んでしまう。夜は暗くしてから鳴いても甘えても覗き込まないこと。吼えても無視するか怒ること。しつけはもう始まっています。 ゲージの場所は悩みながらも1階のお父さんの部屋の脇、階段下に決まる。 抱っこした途端に、顔や手をとにかくなめるので「ペロ」と命名。 ぺロはゲージから出たことがないため外に出たがらない。ゲージの中の世界しか知らないのだ。手を入れて誘っても出たいが怖がって困ってそわそわ。うなりながらも出られない。結局抱っこして外へ。(ガード内)尿取りマットも初めてのためか噛み付いて引きちぎる。 午後6時30分。夕食。少し熱いかと思ったが一気に全部食べた。尿取りマットの上の数個所におしっこをしたがウンチはしない。ゲージ内のマット・新聞・タオルをことごとく嫌う。このまま就寝。 結局お父さんはペロが気になって眠れず。2階で寝ることにした。吼えることも鳴く静かにしていた。

「02.」

長男が「おとうさんペロがウンチしてる。」午前7時に見ると8センチくらいのものが1本。固さもちょうどよい。8時に朝食。全部一気に食べる。パパは午前中仕事でぺロと一緒。おとなしく遊んでいる。ガードの中でパパに一番近いところで寝たりしている。マットを引きちぎる・新聞を引きちぎる。午後からととやさんで店長さんに報告。
店長さんの言葉~ とにかくお店しか知らないわけだから1から教えること。しつけること。ゲージから出たことがない。なでられたことや抱っこされたことがない。でも犬は人間より下だということを判らせないとダメ。鳴いたり騒いだりしてもすぐに何かしないで無視する。噛んだら怒る。なめたら思いっきり誉める。犬はなめたほうが得だと思う。こういうことから1つずつ教える。 
帰宅すると甘えて鳴くが、我慢して無視。ウンチが2・3本少し柔らかめ。ウンチ処理してなでる。ペロは大喜び。夕食も相変わらず一気に全部食べた。ママや子供たちがペロの前に集合。ぺロは大喜び。就寝の準備・・・ペロを抱き上げたが、ペロは高いところにあがったことがないため一気におとなしくなりおびえる。パパはみんなに怒られる。パパは少し酒を飲んでペロの隣の部屋で寝ることに。夜中、ぺロは吼えることなくよい子でしたが何回かくしゃみをしていました。風邪でしょうか?

「03.」

昨夜も静かに寝ていたペロだが、時々クシャミのような仕草をする。7時起床。ゲージからガードに出て甘えるが無視。マット上にウンチ1本。朝食はゆっくり食べる。8時にゆるいウンチ1本。ママが処理。相変わらず新聞やマットを引きちぎる。
パパは11時外出。午後6時帰宅。ウンチなし。夕食はゆっくり食べる。すぐにウンチ2本。少し柔らかめ。ウンチの先に白いものがついている。恐らく引きちぎった尿取りマットの吸収剤や綿をたべたものと思う。店長さんの言葉~ 犬は寝床より遠くにウンチやおしっこをする。だんだん範囲を狭めてやれば吸収剤など決まった場所にするようになります。根気よく続けること。 だんだん遊んで欲しいという騒ぎ方が大きくなっているし、噛み方も強くなってきている。 店長さんの言いつけどおり気を引き締めて甘やかさないようにする。 11時就寝。

「04.」

時起床。ウンチ1本。状態よし。朝ご飯も元気に食べる。マット交換。10時頃またウンチ。 交換したばかりのマットをまたもや引きちぎる。  
パパは午前11時外出。午後3時30分帰宅するとウンチが1本。遊んでもらう楽しさを感じてきたせいか、ジャンプして遊んでほしいとうなる。お父さんの存在を特別に感じてきているようだ。何しろ餌に、マット交換。ゲージ扉の開け閉めなど・・・この人は面倒を見てくれていると思っているのかも・・・。  
夕食はなかなか食べない。ミルクが足りないと思い追加するも冷めたせいかなかなか食べない。1時間くらいで全部食べる。パパが風呂の間にまた1本ウンチ。ママが処理。何度か遊んであげると今日は興奮しているようでかなり騒ぐ。10時におとなしく寝る。やはり時々咳のような声を出す。くしゃみのようだ。明日はとと屋さんに行って相談しよう。 気が付けば犬嫌いの長男がペロを何とも思わず触っている。よかった。 「ペロの生活パターン」 昨夜は静かに寝る。朝7時起床。相変わらず大騒ぎ。しかし無視。
朝食そっちのけで遊びたがる。ゆっくり食べる。以前から尿取りマットを引きちぎっているので新聞紙を引いた。案の定新聞紙を引きちぎって遊んでいる。昨夜からシッポを噛もうとしてくるくる回っている。朝食後と夕食後はきちんとウンチをする。昼はとにかくおとなしい。ゲージの奥で座っているようだ。夕食はスムーズに食べる。ゲージに入れて戸を閉めるとあきらめて食べることに集中する。 夕方マットを交換したが,しばらくするとマットを引きちぎり始めた。マットがばらばらになり,凝固剤を食べてしまう。また、細かい綿を吸い込んでしまうためかくしゃみをしている。 以前から風邪かと思っていたがどうやらマットくずの綿らしい。とと屋さんに行ったところ、 くしゃみのようなものは生後によく見られる症状で、体質的(アレルギー)なものらしい。店長さんに薬をもらう。1個を4分の1に割って食事にまぜて食べさせる。 薬のせいか、夜は静かに寝ている。一安心。

「05.」

9月15日~朝起きたらすぐにウンチ。状態はよい。昨日あたりからとにかく一人にされるのがいやなようで、朝食などだれもいなくなると鳴きまくる。 朝食後にはすぐにうんちとおしっこをするようになった。 きょうは祝日でみんなが家にいるんでぺロは大喜び。ジャンプもうまくなってきた。ガード越しに遊んで欲しいとジャンプジャンプ!!ガードの下に発砲素材のシートを引いているがそれをかじり食べている。また、シートを相変わらず引きちぎり吸収素材を食べる。綿を食べる。何とかできないものか・・・。 初めて居間に出してみるが、怖がってしゃがみこんでしまう。家族がみんなでおいでをするが動かない。しばらくするとあたりを確かめるようにうろうろするようになった。あとはすぐにはしゃぎ始める。家族みんなでペロとあそぶ。うれしそうだ。長男は完全にペロに慣れた。長女は触ることが出来るが抱っこはまだ出来ない。 少しブラシをかけてやる。皮膚を傷つけそうで怖い。 消灯後,時々やはり咳き込むが以前よりもよい。薬が効いているようだ。 そろそろ体臭が気になってきたのでシャンプーをしようと思う。明日は店長さんに相談。

「06.」

ペロが我が家に来て1週間が経った。 朝は7時頃になるとゲージの中で動き始める。早くゲージから出して欲しいと騒ぎはじめる。 ゲージから出してすぐに細いウンチを1本。出して欲しい・朝ご飯が欲しいとジャンプジャンプ! 子供やママがいつの間にか朝、ペロにあいさつをするようになった。子供は学校に行く前にペロに「行ってきます」とあいさつをする。こんなときにペロを飼ってよかったなと思う。 朝ご飯が済むとすぐに長いウンチを1本。おしっこを少々。これでぺロは落ち着く。10時ころになると一眠りする。ちょうど天気のよい日は日差しが差し込み気持ち良さそうだ。 1週間で予防接種は効いているので家族以外の人や外に散歩してもよいが、念のため10日くらいは様子を見たほうがよいと店長さんが話していた。ウンチやおしっこをを踏んでいるためか臭いが気になりだした。 シャンプーをしたいが店長さんがやはり10日くらい過ぎたほうがよいとアドバイスをもらう。とにかく元気で怪我もしていない。食欲もあるし元気そのものだ。

「07.」

お父さんが夜中に酔っ払って帰宅した。家族はもう寝ている。 ペロもすでに寝ていたと思うが、ゲージの中で大暴れ!「おまえは待っていたのか・・・。」お父さんはうれしくなりゲージにかけてあるカーテンをとって覗き込んでしまう。 店長さんに言われたことを思い出した。 「ゲージに入れていったん暗くしたら絶対に覗き込まないこと」 おまけにゲージから出して抱っこしてしまった。まあいいかと思い、しばらくしてゲージにもどしたがさあ大変。再び暗くしてもゲージの中で大暴れ!!その後吼えるし騒ぐしで1時間も騒いでいた。 おまけでお父さんはすっかり目がさめてしまう。なるほどこういうことか・・・。お父さんは大反省。 一度カーテンをかけて暗くしたら絶対に覗き込まないと誓うのであった。

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「08.」

そろそろ10日を過ぎようとしている。体重ははじめから測っていなかったが、体が少し大きくなったような気がする。(体重を測っておけばよかったと思う) ゲージから居間に出すようになってからじゃれるときの動きも速くなった。しかし、手を今までは軽く噛んでいたのだがママが手を差し出して「ペロの噛む力が強くなってきて少し血がにじむくらいのときもあるよ」という。 じゃれているのだから怒れないし・・・。痛くて引っ張ると余計痛いし、この間は手を噛んだときに奥に入れてやると直ぐに離したけど又直ぐに噛み付いてくる。(じゃれる) 長男などは横になってテレビを見ているときいきなり頭に噛み付いてきた。長男はいがぐり頭をさすりながらもペロを怒れない。叩こうにも小さな頭のペロは叩いたら気を失うのではと思うほど小さいし・・・。本気で噛み付いてはいない、じゃれているだけだと思うのだが・・・。 犬を飼っているみなさんはいかがですか?

「09.」

以前店長さんがお店で「家の犬は行儀が悪い、吼えて困る」というお客さんに「そういうしつけをしたからですよ。生まれつきの性格はありますが、犬の種類によってよく吼える犬は存在しない」と話していたことがあった。 前回のじゃれて噛み付く力が強くなったことを話したところ、 店長~ じゃれていても遊んでいてもやっていけないことを教えなければならない。噛み付く力が問題なのではなく、噛むことそのものを叱る。噛んだときに大きな音を出したり大きな声で「いけない!!」と注意して根気よく注意すること。一度でも噛むことを辞めたら思いっきり誉めてやる。途中で止めたときは一度でも噛んだことを注意して止めたことを誉めてやる。 近所の人や、ママの職場の人などが犬の飼い方などについてアドバイスをしてくれるが、その話をすると 店長~ 犬を飼っているが5人集まれば5人が先生になって自分の犬との比較や自慢話になってしまう。自慢話はオーバーかもしれないが、責任がない分、自分の犬を基準にして話をする。同じ種類の犬だというだけで全て同じなどという基準で話す人もいます。でも悪気は無いので、ありがとうといってアドバイス程度にとどめましょう。 要は自分の子供と同じ。家族の一員。 人間がそのときの気分や感情で犬をしつけることが一番いけないこと。犬はわけがわからなくなる。 店長さんのこの言葉が一番印象的でした。 今夜もペロは居間に出されてみんなにかまわれて喜んでいる。家族みんなで遊んでいる。

「10.」

店長のOKが出たため、いよいよペロのシャンプーをすることになった。臭いも気になっていたし、もう直ぐ法事があるのでお客さんにも見せるとき臭いが気にならないようにしたい。念願かなって初シャンプーだ。しかし、この後思わぬ事態が待ち受けていた。 パパの車はスズキのジムニー。軽の4WD車。板バネデアル・・・。乗り心地は悪い。 長女が赤ん坊の頃使っていた、キャリーケースをペロに使うことにした。後部座席に乗せて尿取りパットを引いてペロを座らせた。思えばととやさんから我が家に来たとき以来の車。大丈夫かと心配していた。 いよいよ発進!しばらくして振り返るとペロは平気な顔をして座っている。「大丈夫だな・・・。」 パパはととやさんに行く前に、松ヶ岡に仕事で立ち寄ることにした。仕事先の職員の人に抱っこされておとなしいペロ。全然動かないくらい緊張している。人見知りかもしれない。 いよいよととやさんへ・・・。ととやさんに駐車場に着いてびっくり!ペロが2箇所に吐いていた。 車に酔ったらしい。慌てて店長さんに報告するが「大丈夫。よくあることだ。」 パパはペロが吐いたことがショックでシャンプーのことも忘れて大慌て。 従業員の丸山さんにペロを預けていよいよシャンプー開始!

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「11.」

「ポメラニアンはシャンプーするとすごい格好になっておもしろいよ。毛が無くなったようになるから体の線が見えてこんなに小さい細いのかと驚く。」と店長さん。丸山さんがシャンプー開始。ほんとだ!ペロはお湯にぬれてまるで鶏がらのような体に・・・。ペロは初めての体験に驚き、怖がっている。震えている。 ところで、久しぶりに来たお店をペロは覚えているのだろうか?ペロは初めて会う人にも吼えることは無いし、抱っこされてもおとなしい。店内に入ったときはさすがにキョロキョロして落ち着かない様子だったがお世話をしてもらっていた丸山さんに抱っこされると覚えているのか落ち着いた様子だ。
シャンプーが終わりペロを抱っこするといい臭いだ。毛もフサフサして光っている。カットは普通にしてもらったが、耳が三角になって何ともかわいらしい。やはりプロの人にシャンプーしてもらうと手際もよいし安心してみていられる。あわせて健康診断もしてもらえる。毎日見ている飼い主の観察も大事だが、定期的にシャンプーしてもらい、前回のシャンプーのときの様子を覚えているお店の方に客観的に健康状態を見てもらえるのもよい事だと思った。

「12.」

シャンプーで3回も引っ張ってしまい申し訳ございません。  シャンプーが終わってから再びパパの車で家に向かうことに。車内でもいい匂いがしていてペロも気持ちよさそうだ・・・。と思っていたら、帰宅前に1回吐いてしまった。やはりペロは車に酔ったようだ。抱っこしても動かず、元気がない。ゲージに入れたらやっと安心したのか途端に動き出して元気になった。    
子供たちが帰宅して「ペロはシャンプー終わった?」と真っ先に聞いてくる。昨夜、子供たちにシャンプーの話をしていたので心配していたのだろう。長男は直ぐに抱っこしていい匂いだとうれしそう。 夜にはママが帰宅してやはり直ぐに抱っこしていい匂いだと喜んでいる。  
シャンプーなど本当はあたりまえのことなのだが、みんなが心配している。 ペロが家に来てよかったとまた思った。もう直ぐ新潟の親戚がくる。長女の2歳年下で生き物が好きな子だからペロを見たがって今から楽しみにしているらしい。

「13.」

祖母の法事の前日、お客さんがやってきた。ママのお姉さんと長女のみづきちゃんである。我が家の子供も久しぶりのみづきちゃんに会うので大喜び。 我が家の子供たちは大喜びでペロを紹介する。「可愛いでしょう!!」「うん・・・。」みづきちゃんは生き物がすきなのだが家では何も飼っていない。 生き物を飼うことに関しては人それぞれ。その家の事情がある。他人がどうこう言うものではない。しかしみづきちゃんは以前我が家に来たときもシマリスを見て可愛いと連発。気が付けばリスに餌をやっていた。今回もゲージの前に座り、ペロを触ろうとしている。可愛いと思う笑顔と飼えないというさびしさのような複雑な表情が交差する。何だかかわいそうだなと思うが仕方の無いことだ。 生き物を嫌いな人や飼えない人がこれまた飼っている人のことをどうこう言えない。 その辺のことを察してか、我が家の長女は「みづきちゃんにはこれからもペロの写真をいっぱい送るからね」

「14.」

ペロもすっかり我が家になれてきたが、時々前と変わったなと思うことがある。  
まずは以前にも書いたが体が大きくなったと思うこと。ほんの少しだと思うが少し大きくなったと思う。 そして、家族それぞれに対して反応が違うということだ。一番長く一緒にいるパパには、一切甘えた声は出さない。その代わり、ママには本当に甘えた声を出す。「くーん・・・、くーん」ママはこの声に弱い。直ぐに抱っこしてしまう。長男にはやはり声を出さない代わりにジャンプを繰り返して遊んでという感じ・・・というか見下しているのか出せという態度だ。 抱っこも出来ない長女には関心が無いようだ。  
パパと一緒のときは写真のような顔をして様子をうかがっている。側をとおっても時間的な記憶があるせいか、遊んでほしいという態度はしない。  
体も毛の具合が違ってきた。胸や腹のあたりの毛が濃くなり、ちぢれてきた。 とにかく1番はじゃれるときの噛み付きだ。何回注意しても手や足に噛み付く(じゃれる) これだけは何とかできないものかと思う。

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「15.」

「きつねそっくりな顔」 これが私から見たぺロの第1印象。ペロのかわいい所は カメラを向けるとぼけ~っとしているような顔をしていたり だれもいないときにおとなしくしていた。
外へつれていくとすぐにこわがってしまうし、シャンプーすると毛がぺちゃんこになる。 たくさんあるけど、みんなペロのいい所だと思うし、ちょっと悪い所もある。 たとえばすぐに何かをくわえてどこかへ行ってしまったり、 閉めたはずのゲージから出てしまったこともある。 でも、いい所と悪い所があるのは人間と同じだ。 ペロに限らず、犬全般でも、 吠えてばっかりの犬、おとなしい犬・・・・ 頭のいい人、失敗しやすい人。 こんなところが人と犬の同じところだと思う。

「16.」

ペロは僕が起きるとなぜかウンコをすぐしている。  
今日は少し固めだった。  
少しくさかった。  
小屋(ゲージ・ガード)からもよく出る。直ぐ茶の間に来る。
ソファーに登ったりする。捕まえたら転んだ。    
ペロが初めて家に来たときは優しそうな可愛いイヌだと思った。
小さくて可愛い。
もっと吼えるかと思ったがあまり吼えない。  
隣のおばさんからいろいろ聞いてみるとペロは目と頭がいいイヌだと教えてくれた。
抱き方も教えてくれた。
その抱き方は肛門を押さえるように抱っこするとおとなしくなるというものだった。
僕は抱っこした。
すると確かにおとなしくなった。  
僕を見るとペロはよくお座りをする。
遊んで欲しいのだと思う。    
おかあさんやおねえちゃんが来るとペロは思いっきりジャンプする。    
手を出すとぺろぺろとなめるので僕がペロと名前を付けた。

「17.」

今日、初めて娘がペロを抱っこして台所にやってきた。昨夜までは座ったままで、しかも誰かと一緒でないと抱っこできなかったのに...。まだ怖い気持ちのほうが強いようだが、やっとここまで出来たんだと、心の中で娘に拍手!!決して生き物が嫌いなわけではないのだが、彼女の性格上、怖いといったら怖い、触れないと思ったら触れないのである。「飼いたいと言った以上、お世話をしないといけないよ」という言いつけは守り、触れない範囲で彼女なりのお世話はしてきた。パパがいないときのペロのごはんは娘が進んであげていた。しつけ方も、店長さんから教わってきたことを忠実にまもろうとして、まるで風紀委員(死語かな?)のようである。ペロを抱っこしている娘の満面の笑顔を見て、ペロが我が家に来てよかったなと思ったりする。  
息子はやんちゃ坊主である。が、ペロはもっとやんちゃだった。ペロが来る前までは、末っ子で甘えん坊の息子は家族の皆から「してもらう」ことが当たり前だった。だが、彼は変わった!(かもしれない...)自分より幼稚な存在が家の中にいることで、しっかりしなくちゃという意識が芽生えてきたらしい。ペロの一番のお気に入りは自分だと、自負している彼は、自分がお世話しないといけないというような責任感をもっちゃった。彼は、「ペロは俺の弟だ」と皆に言ってるけど、きっとペロは彼を自分の手下だと思っているんでしょうね。  
母(おばあちゃん)は生き物が嫌いだった。ペロをいきなり連れてきた時も、露骨に反対した。でも、今は可愛がっている。日中、私たちが働きに出た後はしょっちゅう様子を見に来たり、出して遊んだりしている。友達やお客さんにも抱っこして見せて、「可愛いこと!!」って言われるのが嬉しいらしい。「あらいやだ。イヌ嫌いだワ!」なんていわれようものなら「あの人は変わり者だ!」とぶつぶつ言ってるし、アレレ??   今朝は母がごはんをあげていた。ペロも母のごつごつした手でなでられるのが好きらしい。

「18.」

ペロが我が家に来て1ヶ月が経った。  
思い起こしてみると猛反対の中、強行してペロを飼ってよかったと思う。  
何より今日、娘がペロを抱っこしたのである。生き物は大好きだがなかなか触れない娘・・・。パパが抱っこしている脇から「娘が私の方に来て」というのでなんだろうと思ったら、脇からペロを抱っこしたのである。まだ怖いらしく、ぎこちないが、何より初めて抱っこできた。自分でもうれしいらしく、ママのところへ・・・。ママも娘がペロを抱っこしている姿を見て驚きと喜びの表情を見せている。 長男もイヌ嫌いが無くなったようだ。友達もペロを目当てに家に遊びに来るようになった。夕食後にはペロを今に放して家族みんなが笑い声・・・。 ただおしっこの場所が定まらないことを除けば言うことなしなのだが・・・。 これから寒くなるのでととやさんで冬用のベットを購入しようと思う。

「19.」

ペロは夕食後に居間に出して遊んでもらうことを楽しみにしているようだ。  
子供たちとママとおばあちゃんと一緒に遊んでいるときが生き生きしている。走り回る。噛み付く。どんなに怒っても噛み付く。(じゃれているのだろうが・・・)  
見ていると子供たちは馬鹿にしているようだし、ママには甘えている。ずっと見ていると家族に一員のように思えてくるから不思議だ。  
自分の存在をアピールするペロだが、絶対に自分の足では居間から出ようとしない。たまに外に連れて行ってもしがみついて降りようとしない。震えている。無理に降ろそうとすると怖がり、降ろすとその場にしゃがみこんでしまう。そして動かない。やはり怖いようだ。  
知り合いの人には犬の散歩には連れて行かないの?と聞かれるが、こんな状況ではまず散歩は無理だ。慌てて無理に散歩に連れて行く必要もないと思う。  
甘やかしているのでしょうか?

「20.」

今日は休み。家族で三川ジャスコに行くことになった。 お母さんがペロも寂しそうだから一緒に連れて行くか?ということでペロも2回目の外出が決まった。 家にいるよりいいだろうということで後部座席にバックに乗せていざ出発。そういえば以前お父さんの車に乗ってはいたことがある。だいじょうぶだろうか? ママの車はスプリングが柔らかいから大丈夫。ペロはおとなしく乗っている。 ジャスコに到着してペロは車の中でお留守番。娘が心配そう・・・。まさかペロが盗まれないだろうな・・・。大丈夫だとお父さん。一応見えにくいように座席より下においておこう。 子供たちはペロのことなど忘れて好きなおもちゃなどを見ている。2時間くらいして車に戻る。ペロのことを思い出したのか「ペロ今行くよ!」と子供たち。 ドアを開けるとペロは全然動いた様子がなく、もしかすると寝ていたのかもしれない。 よし帰ろう。加茂水族館に立ち寄り、山道をとおってもう直ぐ家。その時長男が「ペロが吐いたよ」以前よりも少ないが少し吐いている。やはりペロは車に酔うのか・・・。 そういえば長女が3歳の頃まで車に乗れば吐いていたな・・・。おんなじか、まだ5ヶ月だもん。

「21.」

パパは今日もととやさんへ行く。長女は休みで「ととやさんに行くなら私も行く!」と元気な声! 以前はととやさんにも行きたがらなかった。生き物は好きだが触れなかった長女。ペロのおかげだが、今回はペロがポメラニアンということで他のポメラニアンが気になっていたようだ。 「お父さん・・・ペロと一緒にいたほかの2頭のポメラニアンはまだいるかな・・・。」  
お店に入って店長さんにあいさつ。少し前から予防接種の終わっているワンちゃんを店内にガードを設けて中に何匹かを入れてお客さんに見せている。もちろん触ることは出来ないがガラスやゲージ越しに見るよりは良い。お客さんも「かわいい!!」を連発している。       
長女は真っ先にそのガードのところへ行く。「いた!」長女は前に見たことのある茶色のポメラニアンの前でうれしそうだ。ペロと比べている。ポメラニアンということを意識してみると確かに顔つきや声もペロに似ている。自分の気に入った犬やネコはその気に入った瞬間から他の犬やネコは目に入らなくなるから不思議だ。1ヶ月が過ぎて他の犬に目が行くようになった。  
長女があまりにも可愛いというものだから何だかいやな予感がした。「お父さんもう1匹飼ってもいいね・・・」やっぱり。

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「22.」

まず1ヶ月経って店長さんに聞いてみました。 「ペロを飼って1ヶ月。生後5ヶ月となるとしつけも重要な時期です。初めて家に来たときよりも遊びながら噛む力が強くなっていたり、おしっこをする場所が定まらなかったり、甘えると抱っこしたりしていませんか? 振り返れば今まで甘やかしてきたこと、ちゃんとしつけてきたことなどがわかり、この先にペロがどのように変化していくかがわかると思います。 ペロは遊び噛みが強くなっているみたいですがこのままにしておけばもっとつよく噛む様になりますよね。これから重点的にしつけるところがもう判っていると思いますよ。」  
もし強く噛んだら鼻先をピンとはねてやるか、大きな声で叱る。と店長に言われたのだがなかなかペロは辞めない。しつこい。つい叱る力が強くなり、感情的にもなります。でも感情的に叱ってもダメなのは子供と同じですね。 昨日はこのしつけを30分やりましたがダメでした。お父さんの根負け・・・。最後は長男が一言、「お父さんペロをいじめるな!!」疲れた・・・。

「23.」

店長さんに言われたとおり、我が家ではおやつ類は一切やっていない。ペロも当然というか、その存在すらわからない。ところがもらった犬用のおやつがあることを思い出し、試してみることにした。    
店長さんにも少しなら大丈夫と言われて一安心。(ジャーキーや缶詰などは味か濃いためやらないこと。いつものフードは味が薄いため食べなくなるから。)  
乾燥肉を一つまみ手に持った・・・それを見たペロはなんだろうという表情と、何かいい匂いがするぞといわんばかりに鼻をくんくん・・・。 いよいよ鼻先に突き出した・・・何だか判らないようでしばらくに歩いをかいでいる。そしてなめ始めてから噛んだ。噛んだのだが直ぐに放してまた匂いをかいでいる。それを繰り返してからゆっくりと噛みつづけて食べた。 ゲージの上のダンボールの中におやつを入れているのだが、ペロは盛んにゲージの上を気にしている。ジャンプして中を見たがっているが直ぐにあきらめた。やっぱりおいしかったのかな・・・?」

「24.」

当然のことだが、家族がいればペロはフェンスから出て一緒に遊びたいと思っている。 以前は抱っこしていると手を舐めたがって動き回っていたが、最近は時々抱っこしている腕の中でじっとしていることが多い。 優しく撫でていると安心してしまうのか涙を浮かべて顔を見ていて、そのうち目をぱちぱちさせる。 首の付け根をかるくもむようにすると寝てしまうことがある。 可愛いのだが夜は静かにしているので寝ていると思うのだが、心配なのはパパのいびきがすごいことだ。ペロとは2メートルしか離れて寝ていない。2階で寝ていても聞こえるそうだからものすごいいびきだ。 増して酒を飲んだときなどは一気に大きくなる。そんなことが影響しているのか心配だが、こればかりはしかたが無い。 遊び噛みが激しいのも寝不足のせいかも・・・?

「25.」

お父さんは午前中、仕事で羽黒町の松ヶ岡へ・・・。  
松岡窯の陶芸教室へ立ち寄ったところ、6人くらい陶芸を製作中の奥さんたちが集まっていた。 先生(女性)と打ち合わせがあるのだが忙しそうで、後にしようと思ったが何とか応対していただいた。 早速打ち合わせの開始。パソコンを開いて起動した。壁紙にはぺロの写真を使っている。 とそのとき先生が「かわいい!!狐みたいだの!!」その声に周りにいた奥さんたちがいっせいに立ち上がりこちらに向かってきた。「何々!!何がかわいいって!!」その勢いにお父さんは思わず立ち上がり席を譲ってしまう。  
パソコンのぺロの写真を見て「かわいい!!かわいい!!」を連発。何歳?名前は?と質問攻め。お父さんは我が子のことのようにうれしくなり自慢して説明した。まさに親ばか状態。  
興奮が収まり、さて仕事と思ったら別の写真を見つけて先生が又「シャンプーの写真もかわいいいの!!」と閉じかけた画面がストップ。その瞬間又奥さんたちがいっせいにパソコンの前にやってきた。「どれどれ!」・・・。  
結局仕事の話は20分も後のこと。先生に聞いたところ今日いる人たちは陶芸の常連さんたちの奥さんで、皆さんペットが大好きで犬や猫をモチーフにしているとのこと。なるほど・・・。

「26.」

今日は子供たちも休み。お父さんは新潟・村上のお得意さんの所に日帰りで行くことに・・・。多分来ないと思うが声をかけてみる。「お父さんと一緒に行く人!・・・」「いがね」やっぱりな。一人で準備をしていたところ車のところに子供たちがやってきた。ヒマだから行く・・・。ペロは一緒に行かないの?長女はペロと一緒がよいみたいだ。「完全に酔ってしまうからダメだ」「そうだね・・・。」 いざ出発!ところが笹川流れに入った途端長男が突然、「気持ちが悪い。」ペロのように長男が酔ってしまった。  
村上ジャスコでお昼を食べていたところととやの店長さんから電話が入る。「書類が届いているよ。」「後で寄ります」鶴岡に帰り次第ととやさんに行くことになった。  
ととやさんに行ってみると柴犬を囲んで我が家と同じような家族が店長さんに説明を聞いていた。やはり話の中心はしつけのようだ。 餌がなくなったのでドックフードを買ったところ店長さんが、「ペロは元気ですか?ペロが見たいの」と突然・・・。餌の減り方が遅いというのだ。 触ってみてどうだ?「そういえば脇を触ると骨がわかる」「やっぱりな・・・。低血糖の恐れがあるから」慌てたお父さんは早速明日連れて来ることにした。健康問題はしつけ以前の問題だ。

「27.」

子供たちとママは育成会のボーリングに出かけたようだ。お父さんは午前4時まで仕事のため午後1時に起きた。41歳にもなるとさすがにきついが、よく眠れるので安心している。この間の健康診断も血圧以外は何とか大丈夫のようだし・・・。  
約束どおりととやさんに出かけることにした。また心配はペロの車酔いだ。ペロは抱っこされると喜ぶのだが部屋から出ると態度は一変する。どこに連れて行かれるのか、何をされるのかとしがみついて固まってしまう。  
車に乗せてもやっぱりしゃがみこんで動かない。やっぱり運転をはじめて10分で吐いてしまった。ととやさんについて店内に入る。他の犬たちに吼えられても知らん顔のペロ。「久しぶりだのぺろ」とうれしそうな店長さん。卒業していったワンちゃんたちを見るのがうれしいようだ。抱っこしてペロ見た店長さんは「大丈夫だの・・・やせすぎと太りすぎの中間で普通の上くらいだ心配ないの・・・。」低血糖の心配はないようだよかった。 ところがペロを抱っこしながら「あれ?」と店長が首をかしげた。チンチンのあたりを触りながら「玉が降りてないな・・・。5ヶ月なのに・・・。」店長さんによると玉が中に入っていて降りてこない。そのままだと玉が成長しないで子供が作れなくなるし、最悪の場合はガンになる。「マッサージしてみての」ペロにとっては今すぐどうにかなるようなことではないし大丈夫だ。といわれた。 マッサージの方法を聞いたお父さんは驚いたが大丈夫だと思い帰宅することに。帰りの車ではペロを抱っこしながら(正確にはペロがお父さんにしがみつきながら)運転した。 気がつくとお父さんの肩にペロが思いっきり吐いていた。

「28.」

昨日はペロの病気のことで子供たちや家族が心配していた。「ペロは死んじゃうの?」大丈夫さ・・・。お父さんは抱っこするたびにマッサージをした。 一晩たってふとペロを見るとあそこの付け根に今までになかった二つのふくらみのようなものがある・・・。もしかしたらと思い触ってみると小さな玉玉がある。大喜びは出来ないし確かかどうか判らない。でもきっと大丈夫。子供たちには笑顔で説明した。「ペロは大丈夫だ。ほらここに玉が出ているよ。」触ってもきっと判らないと思うが子供たちは本当に大喜び。 何よりペロは今日も元気だし。 ところでととやさんの丸山さんが大阪に行ったとのこと。
3日も居ないとさびしいものだ。いつも笑顔で元気はつらつ。どうしたのかなと思っていたが店長のはからいで旅行に行っていたとのこと。 真っ赤なブレザーを来て今日帰ってきました。 一番喜んでいるのは店長さん。「イヤーいなくなって丸山さんのありがたみがわかる。助かったー」と言いながら早速仕事をお願いする店長さんであった。

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「29.」

 昨日はあまり話が出来なかった丸山さん。いつものジーンズ姿に戻っていました。(お土産まで頂きありがとうございました)今時といっては失礼ですが20歳前のお嬢さんにしては礼儀正しくあいさつもしっかりしていて明るい女性です。店長さんも助かっているといっていました。  
私の顔を見るなり丸山さん「ペロはどうですか?」丸山さんが旅行に行っている間に1度ペロをつれてきたことを聞いたのか気にしてくれています。大丈夫みたいですよと答えると「ペロは毛並みがきれいでフサフサふんわりしてきますよ」と教えてくれました。ここでも親ばかで誉められるとうれしいものです。  
さて小さな女の子を連れてお父さんがととやさんを訪れました。相談があるとのこと。店長さんが応対します。まだ子供のゴールデンレトリバーが強暴だと困っているとのこと。聞けばととやさんで買った犬ではないようだ。しかし、店長さんはいやな顔をせず話を聞いています。よほど困ってきたのでしょう。まず餌の状況を聞きます。「これと同じタイプの餌です」と店内の餌を指差して説明するお父さん・・・。カルシューム不足や餌のやり方など様々な指摘をする店長。  
同じ商品はディスカウントでも売っていますがこのような専門的知識は売っていません。商品も新しいものもどんどん発売されています。お店の宣伝ではありませんがペット屋さんはプロショップなのだなと思いました。ペロのためにもこれからもよろしく。

「30.」

ぺロは夕食後になると居間に連れて行ってみんなと遊んでもらえることを覚えたらしく、午後6時を過ぎるとくんくんと騒がしくなる。 子どもたちが連れて行ってくれることを知っていて側を通るものならものすごい勢いでジャンプする。しかし、」大きな声を出さない。この辺はたいしたものだ。吼えてはいけないと思っている。一生懸命我慢して、その分ジャンプを繰り返して「抱っこして」と繰り返す。その姿に思わず抱っこしてしまう。 今日もいつものとおり抱っこして居間に離す。ぺろは大喜びで走り回り、家族の一人一人に飛びついてじゃれている。 お父さんは自分の仕事場で仕事をしていた。すると長男が大声でやってきた。「お父さん大変だ!!ぺロの歯が抜けた!!」 手の中を見れば小さな歯が1本確かにある。いつものように何かに噛み付いた拍子に抜けたらしい。「お父さんどうする??」少し心配そうな長男。大丈夫だと話すと安心したらしく、明日学校にもっていくらしい。 店長さんに聞いたところ犬歯の内側の歯だろうということだ。サメのように2個かさなって生えているらしい。これで大人の歯が生えたということだ。 ぺロはそういえば最近また大きくなった。抱っこしても少し重くなったような気がする。

「31.」

お父さんはIT講習の補助員として、今週は4日間第5中学校に仕事。午後6時から午後9時までの講習であった。帰りは9時30分くらいとなった。 いつもなら寝ているぺロ・・・。家族みんなと待っていてくれた。家に入るとぺロが飛び跳ねて迎えてくれる。すぐに抱っこ。うれしそうに手を舐める。そのうち膝の上に落ち着いて時々お父さんの顔をみている。涙目になり、しばらくすると眠いらしく、うとうとして目を閉じてしまう。 ぺロが我が家にきた頃は、子供が一番かわいいとママが言っていた。犬としてみればそうかもしれないが、すっかり家族の一員となった今ではママも特別な感情がないというか、犬として意識しないというか(もちろん犬は犬ですが・・・。)いなくてはならない存在になったようだ。 今日も家に帰ると、「お父さんぺロの歯がまた抜けたよ。」と長男が心配そうだ。店長さんに聞いたら大丈夫だって。と話すと長男はお父さんの言うことより店長さんの言葉に安心したようだ。 しかし今度はママが「お父さん、ぺロがだいぶ臭うからシャンプーして」という。そういえばお父さんの仕事場もぺロの匂いが強い。ぺロの毛並みは良いのだが良くみるとお尻の肛門がまったく見えない。そうか、毛が伸びてウンチが毛に付いてしまい臭うのかもしれない。 しばらくぺロにかまっていられなかった。反省。

「32.」

昨日帰宅したら、ペロが餌を残したとママが言っていた。ゲージを見てみると餌が確かに残っている。今までに無いことだ。 みんな心配していたが原因がわからないとのこと。おかしいな?とお父さん。今まで足りないくらいしかあげていなかったのに。以前店長さんに聞いたことだが、「遊び食いはいけない。遊びながら餌を食べるようなら取り上げろ。」その様にしてきたのに数時間経っても残っていて食べようとしない。明らかにおかしい。 心当たりはお父さんがIT講習で4日間餌をあげていないこと。時間や量を聞いたが問題ない。となれば何かを与えたということだ。子供たちと同じで夕食前におやつを食べたのかもしれない。 とりあえず朝食をやって様子を見ることにした。 今日の朝、少し残した。やっぱりおかしいな。ペロは元気だしウンチも大丈夫。ペロが食べられるものを考えてみたところ、学校から帰ってきた長男がペロを抱っこして「お父さん、ビスケットやっていい?」と聞いてきた。ビスケットの中身を確認したが量はちょうどいい減り具合。「そうか!ジャーキーだ」と思い、ママに聞いてみた。「そういえば昨日袋が落ちてたな・・・。」あの量を全部やったのか・・・。おやつの好きな長男が自分とペロを重ね合わせてついたくさんやったようだ。 今日の夕食は全部食べた。よかった。

「33.」

今日は休み。お母さんは親戚の結婚式。ママはお店番。お父さんは子供たちと三川ジャスコに行くことにした。 三川ジャスコのケンタッキーで昼ごはん。新発売のチキンホットパイを食べた。その後ペロのミルクを買いにととやさんに行った。 長女はペロと同じポメラニアンのことが気になっていて、先日飼い主が決まったことを教えると、「飼い主が決まって幸せになれるね!よかった!」と喜んでいた。でもなんとなく寂しそうな感じもあった。 ととやさんに入るとなんとそのポメラニアン(長女が勝手にポンチャンと名前を付けてしまった。)が居るではないか。「ポンちゃん!!」と長女はうれしそう。でもゲージに入れられて店内においてあったためまもなく買主さんがとりに来ると思った。長女に説明するとポンちゃんと記念写真を撮るとゲージの脇に座ってしまった。 丸山さんがやってきて「今日シャンプーをしてきれいになったでしょ・・・今日飼い主さんがとりに来るのよ・・・。」やはりそうだ。記念写真に丸山さんもにっこり。 それにしても長女は変わった。もうペロを平気で抱っこできるし、動物にも関心が強くなった。今度は犬に関する本が欲しいといっている。

「34.」

昨夜はお父さんが月末の集金をかねて飲み屋街に繰り出した。ラーメン屋さんでママに電話して迎えにきてもらう。 家に帰るといつも居るはずの居間にペロが居ない。「あれ?ペロは?」の問いかけに子供たちは「知らない。」お父さんは自分の部屋に入ってびっくり!6畳の部屋の床が一面ゴミだらけ!部屋の真中にペロがぽつんと座っている。「ペロ!やりやがったな!!」 ペロはゲージとフェンスの間から抜け出し、お父さんの部屋に侵入。大好きなゴミ箱をあさったらしい。それにしても見事な散らかし方だ。こうなると怒る気にもなれない。 ゲージとフェンスをつなげているのだが、ただはさんでいるだけなので、フェンスを押せば隙間が出来て外に出れるのだ。ペロは大きくなってきて力も出てきた。頭もよくて一度ジャンプしながらフェンスを押して出たものだから最近は朝からジャンプを繰り返す。そういえば最近意味もなくジャンプしていると思ったらそういうことだったのか。 それにしても最近は子供たちがペロをかまってやらない。匂いが気になるらしく長女は特にそうだ。 そして子供たちに対するペロはうれしがっていると思うのだが遊び噛みをするので嫌われている。 居間で遊んでいても子供たちの遊んでいるものを噛んだり舐めたりするので直ぐにフェンスの中に直行される。可愛そうだ。

「35.」

ペロの車酔いは以前にも何回かお話しました。飼い主にとってはペットが吐くことは決して気落ちのよいことではなくかわいそうなことです。 慣れさせることを考えればあえて車に乗せなければならないのかもしれません。でもやっぱりかわいそう・・・。そんな気持ちからついシャンプーが遅れてしまいます。 幸いなことにペロはのみがついていないようだし健康そのものといった感じ。 お父さんはお風呂に入ろうとしたところ長男がやってきました。 「お父さん・・・お母さんがペロも入れろだって」そうだな・・・もう匂いも気になりだしたし・・・。 市販のペット用シャンプーは少し心配なので、薄めにして使いました。知り合いの人から濃いと皮膚が荒れると聞いたからです。 ペロはものすごく嫌がり逃げようと必死です。でも暖かいシャワーは好きなようでその時はじっとしています。何とか体は洗えましたが耳にお湯が入らないかと心配で頭はうまく出来ません。 子供たちはぬれたペロを見て大笑いです。本当に鶏がらのよう。 やっぱりシャンプーは丸山さんにお願いしなければダメだな・・・。



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